最近、以前に比べて、疲れが溜まりやすくなったとか、集中力が落ちたとか、燃え上がるような活力が沸かなくなったとか、肉体的にも精神的にも体力が落ちたなと感じることが多い。

特に仕事で、だ。

これは、自分が歳をとったということ以前に、ここ2、3年のコロナ禍で仕事が減ってしまい、もともとやっていたことをやらなくなったせいで、気付かぬうちに基礎体力が落ちてしまったのが原因なんだろうと思う。

やれていたこと(can do)がやれていない。やりたかった(wanna do)ことが遠ざかってしまっている。すべきこと(must do)ができなくなっている。これらは筋肉と同じで、常日頃動かしていないと、この3つのdoに必要な体力は簡単に落ちてしまう。人間というのは元来ナマケモノで、なんとかしてリズムを作り出し、自分をその習慣ともいえるサイクルを回さないとダメになってしまう、と思う。やばい。習慣だなんて呼ぶとつまらないと思われがちだが、よほどの強靭な精神の持ち主、あるいは才能溢れた人物でない限り、僕のような普通の人間はそういった拠り所がないと途端にダメになる。あるいは、意識的に自分にハッパをかけないと、怠ける。

以前、「医龍」という漫画を読んで、その主人公の天才的な外科医の台詞を思い出す。「能力ってのは常に向上してるって自分が思えていないと維持なんて絶対にできない」というセリフ、これはほんんんっっっっっとに、その通りだと思う。なんとなく無自覚に仕事をしていると簡単にクオリティは低下する。熱力学第二法則にも示されている通り、人間の科学的認識による宇宙の摂理に従えばエントロピーは増大するのだ、ありきたりにいえば「だらしなくなる」わけだ。部屋は散らかり、意識は澱み、目的は散逸する。しかしそれは俺の望むところではない。頑張るしかない。なんとかして、習慣でもなんでもいい、在りたい姿をとりもどすアクティヴィティーを実行することで、なんとか維持できる水準にまで自分を取り戻すしかない。

さ!がんばろう!