例えば嫌なことがあっても、カッコ悪いことをしてしまったとしても、栄光に満ち溢れた結果を残したとしても。

それは自分のステージの上の、話なんだと言う気持ちがある。短いながらもステージに立てて良かった、ステージというのは、自分を外側から観る、あるいは見返す、そういう体験を己に残す。あの、整然とした、美しく香りのある木目のステージの床、そこに自分の足と楽器を置く、その瞬間に自分に刻まれる記憶。それらは確実に有ったものだし、死ぬまで魂に残るものだと思う。