さっきたまたまHSPのことを話題にしたYouTubeを見てて。

highly sensitive personality …、高度に感受性を持った気質ということらしい。

「感受性」というと自分は真っ先に音楽のことを思い起こすのだが、例えば「理屈抜き」でハモれたり合わせられたり、初見で耳コピできたり、まあ、いろいろ。

この、理屈抜き、ってところがちょっと気になって。

以前こんな話を聞いたことがある。人間の持つ理性と感性(その時は右脳と左脳といっていたが)というのは、使い道、つまりインプットとアウトプットでも異なってくる、というものだ。理性的だと思われる人でも実は話す時は感性的の場合もあるし、あるいは感性的だと思われる人でも実は話す時は理性的の場合もあると。簡単に表に表すと下のような感じだ。

この話を聞いたときに思ったのは、「両方の性質を兼ね備えている人というのは稀有ではなかろうか?」ということだ。

僕自分は(自他共に認める)INも理性だしOUTも理性の、バチバチ理性人間である。これには自覚もあるし、若い頃から自信がある、「ほんっとにしょうちゃんは論理的だよね」とゆわれることもしばしばあるし「おまえはよく考えるやつだよな」と誉められることもある(逆を言えば、もっと勘を働かせろよと言われてることに気づいていないのだが)。

感性的な人も結構身近に多くいる。僕の家族などはそうで、あまり多くの事柄について思考したりしない。そんなめんどくさいことは「はなっから」せず、自分の思った通りに感じ、それをダイレクトに外に出す。すごいと思う。到底自分にはできない。なので当然僕にとっては唖然とする場面も多く戸惑うことも多いのだが、まあ日常的に場数をこなしたせいか、慣れてきて、受け入れることができているから特に問題が起きることはない(これは理性のもつ利点の一つだと思う)。

というかそもそも、「INもOUTも理性」あるいは「INもOUTも感性」っていうのは、けっこう多い気がするのだ。私もそうだし、私の家族もそうだ。僕が、魅力的だなと感じるのは、「理性と感性を兼ね備える」人だ。

……、いるんですよ。ほんとに。兼ね備えている人が。

まず、INが理性的でOUTが感性的な人。素敵ですねぇ。しかも、魅力もばつくんだし、一緒にいてとても楽しい。でも、たまに怖いなって思うこともある。なにしろ、頭では全てを理解しているのだ(INが理性だから)。にもかかわらず自由奔放にそれを使ってしまうあたり、才能の塊なのか、あるいは天然のバカなのか(言い過ぎ)、とにかく自分では絶対にできない芸当をやってのけてる、すごい。そして、じぶんみたいなガチガチの理性人間はこういう人に丸め込まれてしまうんではないかという恐れもあり、いやーーすごいと思う。

そして、INが感性的でOUTが理性的な人。もうね、、、こういう人は、、、例えば僕が尊敬する音楽家の人は、みなこういう人だ。音楽家に限らず、自分にない、しかも自分が在りたい姿を具現化している人はこの気質を持っている人が多い気がするのだ。

なにしろ、INPUTの能力がハンパない。もしかすると、ちょっとは感性的理性的にもINしてるんじゃね??ってくらい、INが強い気がする(そう、さっきのIN理性的&OUT感性的の人は、その逆でちょっとOUTが強い傾向がある気がする)。なので、そういう人のOUTPUTというのは、ものすごい説得力というか、重みというか、刺さるものがあるのだ。自分がINもOUTも理性だから余計そう感じる。INの裏付けをビシビシと感じてしまうのだ。

こういうふうにグリッド分けみたいに見つめてみると「理性」という存在が自分にとってはやっぱり大きな意味を持ってくるのかなって思う、まあこれも「理性人間」だからこそ思う部分もあるんだろうけど。感性というなかなか自分は足りていない部分を理性的に肉付けしているみたいな。